入れ歯、しっかり磨きたくなるみたいですね。
8020運動。
毎日きちんと磨いて、80歳になっても20本自分の歯を残して、自分の歯でよく噛んで食べられるようにしましょうと、自分の歯で噛むことで認知症予防や虫歯や歯周病からくる他の疾患予防になったり、自分の歯がしっかりあることで口周りの筋肉も衰えにくいから見た目にも良いなどから、出来れば入れ歯にはなりたくないものですよね。
仮に入れ歯になっても、自分の歯の代わりだから毎日綺麗に磨きたいって人います。
反対に、もう自分の歯じゃないし、プラスチックみたいなもんだからたまに洗えばいいかーなんて方もいます。
歯みがき粉を付けた歯ブラシで、ごしごし。
たまにしか洗わない方は、沢山汚れてしまっているから、シャカシャカごしごし……ガリガリ……
ガリガリ？！

白く歯石みたいなものが沢山付くんだよー。
そうして、強くしっかり磨かれた入れ歯は、歯ブラシでごしごしと左右に磨いた跡がしっかりついています。
あー、しっかり磨きたくて沢山歯ブラシでシャカシャカしたんだなぁとわかります。
でも待ってください！
入れ歯を初めて歯医者さんでつくってもらった時、とてもピカピカツルツルした表面じゃなかったですか？
入れ歯を作る最後に、専用の磨き材で、傷ひとつないようにピカピカに磨きあげてるんです。
ざらざらしたり、ぼこぼこしていたら、食べかすや飲みかす、それらが溜まってしまうんです。
自分の歯だったら、そこから虫歯になったり歯茎が腫れたりしますよね。
入れ歯は虫歯にはならないけど、歯ブラシで傷がついてざらざらした表面に食べかすなどが溜まった入れ歯をお口に入れていたら、お口が臭くなっちゃう原因にもなります。

食べかすなどが溜まっていたり、ざらざらしていたら、入れ歯だってすぐに劣化してきてしまいます。
入れ歯の素材は顕微鏡で見ると、とっても小さい穴が沢山開いています。
プラスチックのバケツが金バケツよりずっと軽いように、お口に長い時間入れていられるように軽くつくられているんです。
沢山穴が開いていたままでは、穴に食べかすがつまってしまうから、専用の磨き材で丁寧にツルツルピカピカに傷ひとつないように仕上げます。
でも、歯ブラシでシャカシャカごしごしと沢山強く磨いてしまうと、傷になるだけではなく磨き材も取れてしまうんですね。
フローリングの床にワックスをかけると、見た目が綺麗なだけではなく、汚れがフローリング板に染み付かないですよね。ワックスをした床で椅子を引いてしまうと、ワックスが剥げてしまって、そこだけ黒く汚れがこびりついたりしますが、入れ歯も似たような感じなんです。
自分の歯は大切にしていきたいですが、入れ歯になったら、今まで歯磨きで使っていた歯磨き粉や歯ブラシでシャカシャカごしごしと強く磨かずに、入れ歯専用の柔らかいブラシと、研磨剤が入っていない専用の磨き粉や専用のつけおき洗いの入れ歯洗浄剤などを準備して、優しく優しく磨いて欲しいです。

入れ歯を作っている人は、可憐なお嬢さんに触れるような気持ちで扱いましょう、そう思いながら制作しています。

大阪歯科センター

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